春日のパン屋さん「パン・ド・ヴレ」の職人さんにログイン!
今回のクエストではつくば市春日にあるパン屋さん「パン・ド・ヴレ」へ行ってきました。
ここのパン職人の伊藤さんに聞く、パンを作る時のこだわりがとっても素敵だった!
おーっす!コムです! 態度悪くてすみません。
最近、気になってるお店があるんです。
春日にあるパン屋さんで「パン・ド・ヴレ」っていうとこなんですが、以前から口コミや噂でめっちゃ美味しいとよく名前を耳にしています。
というわけで今日はさっそくそこに行ってみます。
パン・ド・ヴレってどこ?
つくば市春日の春日学園やローソンの近くにあるパン・ド・ヴレ。
水色に黄色文字が目印のこの建物です。
ちなみにお店は12年ほど前からあるらしく、この看板の色遣いは、パン・ド・ヴレが横文字なので覚えてもらいやすいように派手目な色を使ったんだそう。
中はこじんまりとしていて、小さな街のパン屋さんといったところ。
しかし店内にはいくつもの種類のパンが並んでいて、どれも個性的で美味しそうなものばかり!(写真いっぱい撮ったので、どんなパンがあるのか気になる人はページ下部にて!)
数々のパンを一人で作り続ける。職人さんのパン作りへの想いとは!
聞くところによるとこのパンは全て店主の伊藤さんが一人で作っているとのこと。
これだけの種類のパンをずっと一人で作り続けるのには職人ならではの理由とこだわりがあったんです。
「こんにちは!こんなにたくさんのパンを作られてるんですね!どこかで修業されていたんですか?」
「そうですねぇ~、あっちこっち行ってたんですけど一番初めはホテルニューオータニっていう東京のホテルに8年間いましたね。それから大きい工場的なところ、チェーン店、個人の有名店とかをあちこち転々としてから独立しました。」
「じゃあ色んなパンを知った上でやられてるんですね!」
「そうですね。良くも悪くも色んなことを知った上の方がいいかなぁと思って。」
「なるほど。パン歴でいうと何年目になるんですか?」
「え~っと、29年くらいです。」
「(若く見えるのにそんなに?!)
えっ今おいくつですか?」
「もう40後半くらいです。」
「てことは、、、16,7歳の頃からパンを作られているんですか?」
「はい、やってますね。」
「早っ!!!」
「一番初めはフランス料理のコックさんの方でホテルに入ったんですね。で、まあやってるうちに当然ベーカリー部門とかもあるんで、そのベーカリー部門でパンを作るのを見ているうちにパンの奥深さを知って、「肉焼くとかよりも全然難しい」ってことに気が付きました。それでパンの道に完全にのめりこんでいったんです。」
「そんなルーツがあったんですね!ちなみにパンにはどんなこだわりがあるんですか?」
「うちのパンに使ってるイーストは深海からとってきています。」
「イーストって深海にもいるんですか?」
「どこにでもいますよ。空気中にもいますし!」
「深海のイーストだとどこが違うんですか?」
「もちろん場所とかにもよると思うんですけど、今使ってるのは焼いたときのイースト臭が少なくて、後がフルーティーな香りになるイーストなんです!」
「なるほど、どのイーストを使うかでそのパン屋さんの個性が出るんですね!」
「出ますね!イーストも何百・何千と色んな種類があるので。」
「これからはイーストの香りを意識しながらパン屋さんに行ってみよ(*´▽`*)
ところでお一人でこんなにパンを作るのって大変じゃないですか?」
「そうですね。ただ一人でやってるのには色々理由もあるので。。。」
「理由、ですか?」
「パンって生き物なんで、子育てと似てるって言いますけれども、本当に目を離せばとんでもない方向に行っちゃうものなので、結局一人誰かが一貫して見ていないと、この状態でこうだったから次こうしなくちゃとかまでは一人じゃないとニュアンスとかまでは伝わっていかないので。
それなりに良いモノはもちろん出来るんですけど、本当にプロとしてどこまでこだわるかじゃないですけど、本当に良いモノは1人じゃないと無理なので。」
「パンは生き物、か。確かにイーストを使ってるからそうですよね!」
「人って一人二人ってなってくると仕事の話だったり会話って始まっちゃいますよね。そうすると結局そこに集中できないわけで。みんなプロなので良いモノは作ってるはずなんです。
ただ、気持ち込めるってのはまた話が違うんで、どこまで気持ちを込められるかってのがこだわりです。
日ごろご飯を作っていても、やっぱ誕生日の時に今日ケーキつくるか!ってなりますよね。そういう気持ちを常に持ってないといけないと思うんです。
良いモノってだけじゃなく、やっぱり想いを込めたものって伝わると思うんですね。」
「それを貫いていく上でのモチベーションって何ですか?」
「何だかんだ家族のこととか考えながら作ってますよね。
それで自分の子供なり奥さんなりお友達でもそうですけど、食べさせてあげたいと思ったときに適当なものは出せないし、と思えば。バースデーケーキのように。
ただお店としてはたくさん数が作れなくなってくるのでデメリットもあるんですけど、どっちをとるか、ですね。
それなりのものでたくさん作るか、想いを込めたものをちょっとでも出すか。
出来れば限界までしっかり想いを込めてやっていきたいと思っています。」
「一つ一つのパンを作る時に、家族へのバースデーケーキを作るような想いを込めてるんですね。まさに職人だ!」
パン・ド・ヴレのヴレとは「本当の」という意味。
本当の想いがこもったパンが食べられるんですね!
「ちなみに道具はどういったものを使うんですか?」
「8割方、手です。」
パンを作り続けて29年の職人さんの手は、パンのイメージとは裏腹に太くゴツゴツしていた。
「手を使っているとこういう風にゴツゴツしていくんですか?」
「そうですね、生地をこねたりする時に台にあたってるところがカツカツになってます。」
触らせてもらうと、
「すごい、めっちゃ固い!!長年の積み重ねが手にガッツリ表れてる!」
というわけで想いの詰まったパン、いくつかゲットしました!
買ったパン、どうせならここで食べよう!
せっかくなので、パンが似合う天久保のコワーキングスペース「Tsukuba Place Lab」で、暇そうな堀下さんとパンを食べることに。
1人眠そうにしていました。差し入れのパンだよぉ~~!
パンをきっちりカットし、寸分違わず真っ二つに。
この人ももしかしたらパン切り職人なのかもしれない。
ヴレミルク(¥185) 以下税別料金
他にはない正真正銘のミルクサンドのフランスパンです。
ーパン・ド・ヴレ 人気No.1
ジューシーフランク(¥195)
お口の中にたっぷりの肉汁が広がるバジル入りのフランクです!
ーパン・ド・ヴレ とってもおすすめ!
「むっちゃうまい!!やっぱり生地の味わいがすごく好き!これが深海イーストの力と言うやつか!!」
ところで。
ケーゼブロート(¥195)
鳥取県産高級レバーケーゼとチーズが織り成す上質な旨味。
ーパン・ド・ヴレ 人気No.2
突然ですがみなさん、こういうパンを二人で分けるとき、どうやって切りますか?
こう?
こう?
こうですよねぇえ~~~~~
やっちゃったぜ。
もちろん具が多いほうは早いもん勝ち。
「うおっ、このレバーケーゼとやら、初めて食べたけど柔らかハムみたいな感じで美味しい!レバーは入ってないみたい!」
「お前、結局うちでパン食べに来ただけじゃん。」
堀下さん、ありがとう。
んじゃ!!
みなさんもそんなパン・ド・ヴレで職人さんの気持ちがこもったパンを食べてみてはいかがでしょう!
パン・ド・ヴレの詳細情報!
営業時間 | 7:30~17:00 |
定休日 | 月曜日・隔週火曜日 (祝祭日は営業、定休日営業の際は翌日振替) |
場所 |
パン・ド・ヴレのメニューなど(2017/09/08時点)
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今回パンを食べる場所に勝手に選んだコワーキングスペース「Tsukuba Place Lab」
次回もお楽しみに~!(*´▽`*)
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