つくばの熱い人紹介!ごきげんファーム農場長「伊藤文弥」先輩にお話を聞いてきた!
今回のクエストではつくばで各地に障がいのある人達が働く福祉農業施設「ごきげんファーム」の農場長である伊藤文弥さんに熱く語ってもらってきました!
彼の話から見えた「リスクも大きく手間もかかるクラウドファンディングを今あえて行う理由」に驚愕!!
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おーっす!コムです!
いや~めっきり冷え込んできましたね。夜中の寒さに身体が全然慣れず、日々電気毛布にくるまりながらつま先を丸めて寝ています。
突然冷え込むつくばの冬、気を抜くと一撃で風を引くので気をつけましょう!!
さて、、そんな風邪を引いたときやなんか風邪ひきそう…!みたいなとき。大切になってくるのは栄養補給です。
そう野菜です。
ちゃんと野菜食べてますか?自分はあんまり食べていません!まこと食堂のタンメンでなるべく野菜を摂取しようとしています笑
けどつくばの野菜の美味しさはしっかり知っています。お米や玉ねぎに始まり、様々な野菜が超絶美味しく育つつくば。特に寒い日は鍋で食べるとたまんないですね(*´ڡ`●)
なかでも先日取材した障がいのある人たちが有機農業を行う「ごきげんファーム」という農園。ここで採れたおいしい野菜は地元に届けられ、つくばの中でも大角豆や茎崎を中心に親しまれています。
ごきげんファームってどんなところ?
ごきげんファームで採れた野菜は宅配で自宅にも届けてもらえるので、家にいながら地元で取れた野菜を味わうことが出来るのです。
そして実際にどんな人達がどんな想いでここで野菜を作っているのかは
コチラの記事で紹介しました。
そして今回はここの農場長は一体どんな思いでごきげんファームを運営しているのだろう?と思ったので直撃インタビューをしにやってまいりました(・∀・)
農場長 伊藤文弥さんに直撃インタビュー
彼が農場長の伊藤文弥さん。
1988年に愛知県で生まれ、筑波大学化学類への入学を機につくばへログイン。
在学中に現つくば市長の五十嵐立青さんのもとでインターンを行い、ごきげんファームを営むNPO法人つくばアグリチャレンジの設立から携わっている。
そして2012年には人間力大賞グランプリを受賞し、現在もごきげんファームの農場長として障がい福祉問題に立ち向かっている。
今回は着実に功績が世に評価されている大先輩文弥さんへの直撃インタビューを通して
- 文弥先輩がごきげんファームを始めた理由
- ごきげんファームについて
- 今後の展望
を掘り下げていけたらいいなと思っております(・∀・)
というわけで今回は上広岡にあるグッとくるラーメン屋「まこと食堂」で大人気のタンメンをすすりながらお話を聞いてみたいと思います笑
(「おっ、うめっ」とグッと来ている文弥さん。ちなみに一番人気のタンメンは¥550)
ーー文弥さん、うまいっすね!ズルズル
これはうまいね。量もこの値段で結構あるな!ズルズル
ーーここ最近ハマっててよく来てるんです。ズルズル
良いとこ知ってるね。ここは俺もまた来ちゃうやつだわズルズル
ーーところで文弥さんって何でごきげんファームを始めたんですか?ゴクッ
それを話すならまずは筑波大学に入学した経緯を話さなきゃね。ッフゥ
俺が通ってた高校はね、当時筑波大に行こうと思ったら上から30番以内にはいなきゃいけないような高校で360人中300位くらいだったの。そっからめっちゃ勉強して100番ぐらいにはなったのかな。
ーーズルズル。なるほど。目指すにはかなりキツい順位ですね!
でも京都大学志望だったの(笑)その360人中1人行くか行かないかくらいのレベルだけど300位くらいでもずっと志望してたんだ。
ーーいやどうも(笑)それってかなり攻めの姿勢ですよね!
そうだね(笑)ズルッ
というのも京都大学模試を夏に受けた時に学年で2,3番ぐらいのひとより点が高くて、俺いけるんじゃないのって思ってたんだ(笑)けどもう秋まできて、俺目標下げるの大嫌いだからセンター終わるまではずっと京都大学志望のままだったんだよ。
ーーあ、センター終わるまで京都大学志望だったんですね!攻め攻めだ!
でセンター試験終わりました、そしたら結果が70%くらいで、先生に自分のレベルに合った大学を受けたほうがいいんじゃないか?って言われて、さすがに京都大からそれはプライドが許さなかったんだろうね、けど仕方ないから浪人覚悟で筑波大に挑戦したら奇跡的に受かったんだよね。
やったことある問題が出たからね。ラッキーだったんだよね。ズルズル
ーーセンター70%で!?そんなことあるんですか!!
奇跡だね(笑)
けど言いたいことは要するに、俺が筑波大の化学類の中で最下位レベルの学力だったの。だからマジでついていけなかった。
ーーギリギリで入ったはいいものの…!自分も合格最低点+1点で滑り込んだのでよくわかります笑
本当に全く勝てないなと思ったんだ。だから化学で頑張ろうって頭がなかったんだよね。それで外の活動にのめり込んでいったんだ。
ーーなるほど!それで五十嵐さんのところへインターンに?
そう!もちろん周りにはインターンとかやってるやついないけど、俺は化学じゃ一旗上げることが出来ないから居場所がなくて逃げてたんだよね。そこからこの仕事のインターンにのめり込んでいったんだ。ふぅ、うまかった。ここからは外で話そうか。
ーーごちそうさまでした!
店員のお姉さん「ありがとうございましたぁ~」
そう言って外へ。みなさんもまこと食堂、おすすめですよ!
ーーそんな立ち上げから関わっているごきげんファームは今何年目になるんですか?
俺が大学3年生のときにこの事業を始めようってなって、そこから。俺と立青さんでいろんなとこ見に行ったりしてた。
4年生の頃に法人を設立したりとか、農家さんのところに研修に行ったりとか、あと特別支援学校とかに行ったりしてたね。だから…ごきげんファームはもう7年目かな。
ーーガッツリ最初から全部やってきたんですね。あの、、話が変わるのですが、障がいのある人達の中にはすごい特殊能力を持ってる人がいるってイメージがあるのですが、農業でもそういう人はいるんですか?
まあいるにはいるけどね。けどそういう人ばかりじゃないから誤解しないようにね。
色んな障がいのある人がいるから、それぞれがどうしたら働きやすいかを考えるのが大切だと思うよ。
例えば、仕事をする時に幾つか判断をしないと完了しない仕事って結構あるけど、そういう仕事だとその都度悩んでしまって進まないケースもあるけど、判断の必要のない仕事であれば、僕らと同じようにできるケースも多い。
僕たちも働く環境によって大きく生産性は変わるけど、それ以上に働く環境が大事だと思ってます!
ーーなるほど。働く”環境”をしっかり考えることでみんながより働きやすくなるんですね!
そうだね。障がい者の人達って一般的にほとんど労働力としてカウントされてないけど僕らと同じようにできれば何ら問題ないわけじゃないですか。けど色んな事をやらなきゃいけなかったりとかすると生産性が僕らの10分の1とかになっちゃうケースでも、僕らのところでちゃんと仕事ができれば僕らと同じように働けるひともいますよね。
ーーたしかにそうですね!やってもらう仕事によって効率が変わるなら…
だからそうやって環境を作っていくことがすごく大事だなって思ってるし、農業には判断しなきゃいけない回数は少ないけど、大変で時間のかかる仕事が多くて大活躍してくれてるよ。
例えばじゃがいもを掘り上げるとかね。機械でまず掘り上げるんだけど、土の上にじゃがいもが転がってる状態になる。それをコンテナに入れて運ぶんだけど、みんなものすごく集中して作業が早いんだ。
農業は特にそういう仕事は生み出しやすいかなって思ってる。
ーー確かに大変そうだけど単純な仕事ですね!福祉施設だとそういう単純な仕事が多いんですかね。
単純で簡単な内職をやってるとこが多いけど、そういう施設の障がい者たちって月に数千円しか得られないんだよね。それだとさ、自分の価値ってそんぐらいなんだって障がい者の人達が思っちゃうんだよね。
この仕事やっててすごく思うけど、働いてる人たちがいい仕事が出来るかどうかっていうのはかなりの部分環境に左右されるんだよね。
ーーなるほど、、!せっかくみんなと変わらずに作業がこなせる分野があるのに、月に数千円しか稼げないと厳しいですよね。ここで働いている人たちに話を聞いたらみんなすごく楽しそうで人間味にあふれていて素敵でした!
(伊藤さんとみんなの信頼関係が伺えるシーン。みんな楽しく作業していて、いい職場だなぁと感じました)
クラウドファンディング挑戦中!
ーー障がいのある人達が活き活きと働けて、耕作放棄地も有効活用していくごきげんファームさんですが、これからはどのように展開していく予定なのでしょうか?
本当に俺達がやりたいのは野菜を売ることではなくて、障がい者の方たちがこの地域で安心して暮らせるようにしていきたいんだよね。もちろんお金も大事だし働く場所も必要なんだけど、やっぱりこの地域の受け入れ体制みたいなのがすごく大事で、お金があってもお金の使い方わからなかったり、お金があるのに万引きしちゃうとかね。そういうことも含めて、温かい目で見て支えてくれて応援してくれる人をこの地域でどれだけ増やせるか、ってところが僕らの一番やりたいことだから。
ーー地域での障がい者の人たちとの関わり方自体を変えていくんですね!
そういう面でも新しい挑戦としてクラウドファンディングをやってるんだ。
今あえてクラウドファンディングという手法にこだわったのは、寄付してくださいじゃなくて僕達の商品を試してみてくださいっていう文脈でやりたかったから。
福祉施設って普通はクラファンやらないんだよ。これでお金が集まるのかって信頼されてるかどうか、それが可視化されるのが怖いしね。俺達は地域に信頼されることをやってきたつもりだけど、もし集まらなかったらそれに向き合うしかないしね。
多くの人にここで障がい者たちが頑張っているんだよってことを知ってもらって、しっかりと売る力をつければ障がいのある人達にもっと給料を払うことも出来るしね。
こちらがそのクラウドファンディングのページ!この活動に興味がある人はぜひチラッとでも見てみてください!すごく熱い思いにあふれています!
ーーちなみに文弥さんはどうして”障がい福祉”に興味を持っているのでしょうか?
最初は色んな人の話を聞いたりとか本を読んで、障がい者の人がちょっとかわいそうだなと思って。そしてこの活動をやっていくうちにもっと彼らの置かれている状況がリアルになって、そしてやっていると色んな人が応援してくれて。最終的には障がいのある人達とお互いに助け合いながら生きていけたほうが結果みんな幸せになれると思うんだよね。
ーーなるほど、、!活動を続けていくうちによりハッキリとした興味へと変わっていったんですね。
障がい者たちって隔離されてきたんだよね。ひとまとめにしたほうが管理しやすかった。大きな施設作って山奥とかで暮らしてた。
世の中っていくつかそういうことあると思うんだけど、効率的に見えて実は回り回って非効率になってることってたくさんある。その障がい者の問題もそうで、一見筋は通ってるじゃん。ひとまとめにして完全に分けて生きていくことってのが効率的なように思えるんだけど、例えば一緒に生きていくことによっての喜びっていうか良さっていうのもあって、一緒に生きていくのが大変な部分もあるんだけどお互いに助け合えたり成長できる部分もたくさんあるから、最終的に見たら健常者の人にとっても良い、そう信じてる。
ーー地域にとっての障がい者への関わり方自体に問題があるんですね!
もう少しわかりやすくすると、組織に置き換えてみてみたときも、同じ人達だけで寄り集まっているよりは色んなスキルを持ってる人たちが集まったほうが、もちろん考え方が違ったりとかリスクは有るけどぶつかることが増えるけど、そこがうまく機能するとより強いチームになったりする。
障害者も健常者も必ずそうだと思うね。それを乗り越えていけるためのきっかけになるのが俺らだと思うしそういうことを地域でやっていけたら良いなと思う。
ーーそしてその果てには…
目指しているのは地域で一番愛される農園になりたい。ここで働いてる人たちも誇りや自信になっていくようなことがやりたい!
ーーつくばで日本の各地域の福祉が一歩進むきっかけになるといいですね!!ありがとうございました!
こちらこそありがとう。多くの人に知ってもらえるようにこれからも地道に頑張ります。
みなさんもそんなごきげんファームの活動を知ってみてください(*´∀`)
そしてリターンで美味しい野菜ももらえるので、ぜひ応援してみてください!
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行ってきた!ついに!
お楽しみに~!(*´∀`)
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