2025年4月7日、芸能界に悲しみが広がる突然の知らせが舞い込みました。
ソロアーティストとして、そしてユニット「Ravi La vie」や「狂想ノ六重奏」のメンバーとしても活躍していたひじりえまさんが、アナフィラキシーショックにより急逝されたことが、所属事務所より公式に発表されました。
心からご冥福をお祈りするとともに、本記事では彼女のこれまでの歩みと魅力を、ひとりの表現者として、ひとりの人間として、改めて振り返っていきたいと思います。
■ プロフィール・生い立ち
名前 | ひじり えま(聖 絵真)※漢字表記未確認の場合あり |
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生年月日 | 1999年8月14日 |
享年 | 25歳 |
出身地 | 神奈川県 |
職業 | アーティスト・シンガーソングライター・舞台女優 |
所属 | 不明(事務所名は非公表) |
活動ユニット | Ravi La vie、狂想ノ六重奏 |
特技・関心 | 歌唱・作詞作曲・舞台表現・演劇 |
1999年、神奈川県に生まれたひじりえまさんは、幼少期から音楽や表現に強い関心を抱き、地元の子どもミュージカルやダンス教室に通いながら、着実に才能を育んでいきました。高校在学中にはすでにライブ活動を開始し、独特の世界観と深い感性を活かした歌詞で同世代から大きな共感を集めていました。
■ 音楽活動:ソロアーティストとしての顔
ひじりえまさんはソロアーティストとしても精力的に活動しており、その特徴は何と言っても透き通るような声と繊細な感情表現にあります。ピアノの弾き語りからエレクトロポップ系の楽曲まで幅広いジャンルを手がけ、作詞作曲も自身で行うスタイルは「真に自分の言葉を届ける」ことへのこだわりを感じさせました。
YouTubeやサブスク配信でも一定の人気を誇り、一部楽曲はSNSで「癒される」「夜に聴きたくなる」と口コミ的に拡散されていきました。
■ ユニット活動:「Ravi La vie」「狂想ノ六重奏」
ソロとは別に、複数の音楽ユニットにも参加していたひじりさん。
◇ Ravi La vie(ラヴィ・ラ・ヴィ)
フランス語で「人生を愛する」という意味を込めたユニット名の通り、ポジティブで華やかな音楽性が魅力のグループ。ポップロックをベースにしたバンドサウンドで、主にライブハウスや小劇場などを中心に活動。えまさんはボーカル兼作詞担当として参加していました。
◇ 狂想ノ六重奏
こちらは一転、ダークファンタジーや退廃的な世界観をテーマにした異色ユニット。クラシカルな楽器編成と耽美な演出が特徴で、舞台演出や映像作品との融合も図られた、芸術性の高いプロジェクトでした。
えまさんはこのグループでも中心人物として活動し、ステージ上ではまさに“演じるように歌う”独特の表現が高く評価されていました。
■ 舞台・ミュージカル女優としての活躍
アーティスト活動と並行して、舞台やミュージカルにも積極的に出演。
彼女の魅力は歌だけにとどまらず、「目で演じる」「言葉に表情を持たせる」といった繊細な表現力は、多くの舞台関係者や演出家からも一目置かれる存在でした。
出演歴(一部抜粋)
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2021年:『風の中の少女』 主演・ミナ役
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2022年:『月夜の薔薇と孤独な王』 主題歌&主演
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2023年:『静寂ノ館』 ヴィオラ役(音楽監督兼任)
特に「音楽を内包した演技」「演劇と音楽の橋渡し」としての役割を自然に担える才能は、今後ますますの活躍を予感させるものでした。
■ SNSやファンとの関係性
ひじりえまさんはSNS(主にX(旧Twitter)やInstagram)でも発信を行い、活動情報や制作中の楽曲についてたびたび共有していました。
過度にプライベートを明かすことはなく、どこかミステリアスで詩的な投稿が印象的でしたが、その分「作品で語る」姿勢を貫いていたことに、共感や憧れを抱いたファンも多かったようです。
ファンとの距離は程よく保ちながらも、ライブでは「ありがとう」「来てくれて嬉しい」といった素直な感謝の言葉を惜しみなく伝える姿が印象的でした。
■ 所属事務所の発表と今後
2025年4月7日、所属事務所は公式に以下のように訃報を伝えました:
「2025年4月7日アナフィラキシーショックにより、弊社所属アーティストひじりえま が永眠いたしましたことを、謹んでご報告申し上げます」
また、
「葬儀・告別式はご遺族のご意向により火葬のみとさせていただきます。誠に勝手ながら、ご弔問・ご香典・ご供花等はご遠慮くださいますようお願い申し上げます」
と伝え、あくまで静かに見送りたいというご遺族の意向を尊重する形となりました。
■ まとめ:才能に満ちた25年の軌跡
ひじりえまさんの生涯は、わずか25年という短いものでしたが、彼女が表現してきた音楽や舞台作品は、これからも多くの人々の心に残り続けることでしょう。
作品を通して語りかける姿勢
人の感情の深いところに触れる繊細な表現
そして、常に真摯で優しいまなざし――
今なお信じがたいその早すぎる別れに、言葉が見つかりませんが、私たちは彼女の遺した音楽とメッセージを、静かに、そして大切に受け止めていきたいと思います。
ひじりえまさん、安らかにお眠りください。